せか花 香取慎吾 少年愛小説


「あ?」。舌に残るビールを味わうように、絡まる舌。泣いて自分の意志を示すことができない子供だった。これは信長がいつもやっている『泣き落とし作戦』なのだ。そうに違いない。こんなの初めてだ。

「仕事が入らなかったら、だぞ。瀬田工芸(せたこうげい)さんとの話し合いがその頃だから」。鼻先をかすめた淡い煙草の香りと、すぐ目の前にある笑みを浮かべた形のいい唇に、きょとんと瞬きを繰り返す。なんでもないところにキスをされ、思いがけずにそこから電流が走った。飲み込まず、手のひらに吐き出す。彼が俺を置いて部屋を出てゆく。オレを一人屋上に残し、嶋田は逃げるように行ってしまった。少なくとも、嘘を言っている雰囲気ではない。

ニタリと笑った嶋田は下着ごとズボンを引きずり下ろすと、ためらいもせずオレをゆっくり口に含んだ。

「お……お酒?司野、なんでお酒なんか……ん、んぷ……ッ」。「じゃあ、どうぞ」。「……すみません」。「陸……」。

「え、保……ッ」。「ん……この部屋、クーラーすごく効いてるし……司野の身体も冷たいから」。


ボーイズラブ小説作品紹介


ヨーロッパ小国の大公殿下・理央と教育係のルシエルは秘密の恋人同士☆日本で育ったため、「オマケの王子」と言われる事も多く、まだまだ勉強中。そんな理央を支えるルシエルは、相変わらず厳しいが、二人きりの時は熱烈な愛を言葉と身体で伝えてくれる。そんな中、大公としてチャリティーパーティーを開くことになった理央。無事に成功したかに見えたその夜、理央にさらなる試練が……!!

タイトル:がんばる王子様
著 者 名:高月まつり
レーベル:オマケの王子様
発 行 元:フロンティアワークス

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